あるところに、小さな妖精の女の子がいました。

その女の子は、いつも動物たちに囲まれて、仲良く幸せに暮らしていましたが、
ひとつだけさみしいことがありました。
それは、同じ妖精の友達がいないことです。







秋風の吹く頃、女の子は初めて妖精たちのパーティーに招待されました。
世界中から仲間たちが集まると聞いて、女の子の胸は高鳴りました。

「友達になれるかしら 友達ができるかしら」







ところが、その日が近づいてくるにつれ、
小さな女の子の胸の中にかすかな不安が生まれました。


「みんなきっと めいっぱいのお洒落をしてくるに違いないわ
 私にはきらめくドレスも ひとと違う美しさも
 相談できる姉妹もない…
 わたしだけ 場違いだったら どうしよう」






なので今日も、女の子はたったひとりでうつむいて考え込んでいました。







そんな女の子の姿を、物陰からそっと
一匹の黒猫がのぞいていました。












           あっ



待って!         
















女の子は 黒猫を追って

おもわず走り出しました…







つづく
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